[2023/5/24]
「高大接続と主権者教育・シティズンシップ教育~立教大学における7年間の科目実践を題材に」
(J-CEFスタディ・グループ「高大接続・初年次教育研究G」第1回公開研究会)
学習指導要領の改訂、2022年4月の成年年齢の18歳への引き下げにみられるように、日本国内における主権者教育の論点としての重要性が更に高まっています。この一環として、主権者教育推進会議(文部科学省)による「今後の主権者教育の推進に向けて(中間報告)」(2020年11月)では、「大学段階における主権者教育の在り方」が今後の残された検討課題に位置づけられるなど、近年は学士課程教育と主権者教育の関係性にも注目が集まっています。
こうした動きを踏まえ、このたび高等教育機関における主権者教育やシティズンシップ教育のあり方について実践的に幅広く研究する「高大接続及び大学初年次教育からみた主権者教育のあり方をめぐる研究グループ(高大接続・初年次教育研究G)」を2023年5月に発足いたしました。この研究グループは、新たに創設された「J-CEFスタディ・グループ」制度の下で研究活動を進めて参りますので、J-CEFのメンバーの皆様とご一緒に考える機会をできるだけ多く作って参りたいと考えております*。
今回、さっそく本研究グループで初となる公開研究会をJ-CEFスタディ・スタヂオのイベントとして開催いたします。当日は、立教サービスラーニング(RSL)センターの高大接続科目「シティズンシップを考える」の実践を題材に取り上げ、これまで7年間の授業実践の成果を振り返りつつ、高大接続や大学初年次教育の観点からみた主権者教育やシティズンシップ教育を巡る論点や展望について皆さんと包括的に議論していきたいと考えています。高大接続や大学初年次教育にご関心のある方はもちろん、主権者教育やシティズンシップ教育に関心のある方もぜひお気軽にご参加ください。
*本研究グループメンバーである小玉重夫さんが研究代表者を務める文部科学省科学研究費補助金による研究プロジェクト「高大接続と大学初年次教育の思想・実践的研究―エージェンシーとアセンブリの視点から」とも連携して活動を進めます。7月29日に同プロジェクトが主催するイベント(会場:静岡大学、対面もしくはハイブリッドで参加可能、参加費無料)では、本公開研究会の成果も共有する予定です。
【日時】2023年6月25日(日)14:00~16:00(開場:13時45分)
【形式】Zoomで開催します。参加申し込みされた方には後日リンクをお送りします。
【内容】
1.オープニング
2.話題提供(報告タイトルは仮題)
(1)「シティズンシップを考える」の総括と展望
①授業実践の総括<科目担当者、履修学生・Student Assistantの視点から>
小玉重夫さん(東京大学大学院教授、元立教大学兼任講師)
清水彩乃さん(立教大学卒業生)
②高校教育からみた高大接続の実際<高大接続授業参加校の視点から>
中田奈穂美さん(香蘭女学校高等科教諭)
香蘭女学校 卒業生 ※調整中
③今後の「シティズンシップを考える」の展開とその展望
堀本麻由子さん(東洋大学 准教授/立教大学兼任講師)
(2)立教サービスラーニングの現状と展望~高大「接続」から「連続」への変換
①シティズンシップ教育のカリキュラムデザインとその現在地
福原充さん(和洋女子大学 助手/立教大学兼任講師)
大森真穂さん(立教大学RSLセンター 教育研究コーディネーター)
②高大接続から萌芽したシティズンシップ(学生の学習実践事例の紹介)
滝山亜純さん(立教大学学生)
3.全体ディスカッション (コーディネーター:堀本麻由子さん)
4.クロージング
※全体進行 藤枝聡さん(立教大学総長室次長)
【定員】25名程度
【参加費】無料
【申し込みフォーム】以下のGoogleフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/4LSbwutzyuPZXqQ26
【主催】日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)
【問い合わせ先】
J-CEF「高大接続及び大学初年次教育からみた主権者教育のあり方をめぐる研究グループ」
代表者:藤枝聡(立教大学)fujieda■rikkyo.ac.jp(■を@に変換してください)
[2023/5/21]
2023年5月14日(日)に「幼児期からの市民育成~子育て・幼児教育~」と題し、J-CEFスタディ・スタヂオonline vol.22を開催いたしました。今回の活動報告書(PDF)を作成いたしましたので、ご関心のある方はご一読いただければ幸いです。
[2023/5/2]
【テーマ】幼児期からの市民育成~子育て・幼児教育~
【趣旨説明】
今回のスタディ・スタヂオでは、幼児期からの市民育成に着目します。子どもは家庭や学校で学び、地域で学びながら市民として社会と徐々に関わっていくことになります。これらの市民としての学びの土台にあるのは幼児期での学びではないかと考えています。幼児期の中で子どもたちは生きるうえで必要な生活習慣を身に着け、さらには徐々に多様な人と出会い、生活空間が広がっていき社会性を身に着けていきます。
では、このような人生の土台となる幼児期の子どもたちが市民になっていくうえで、どのような力を身に着ける事が重要なのでしょうか。また、大人たちはどのように幼児期の子どもたちを支えていく必要があるのでしょうか。この点に焦点を当てることは、幼児期以後の発達段階での市民育成を考えるうえでも大きな意義があると考えています。
そのため今回は、幼児期から市民育成を考えるうえで、デンマークの子育てや幼児教育に着目して日本で実践する方から、幼児教育や子育てについて市民育成の視点から話題提供をいただきます。そのうえで、市民育成における子育てや幼児教育での大人の役割や課題を考え、市民育成の視野をさらに広げるような機会としたいと思います。
幼児教育や子育てに今まさにかかわっている方や、今後関わろうとしている方、広く市民育成に関心のある方など、みなさまのご参加をお待ちしております。
【日時】
5月14日(日) 10:00~11:30
【話題提供者】
特定非営利活動法人DAKKO 代表理事 横張寿希さん
【開催形態】
Zoom(参加申込された方には後日、接続URLなどの情報をメールでご連絡します)
【参加費】
無料
【申込フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKzacq_YPJR0_GCZnJzFH3H3BCmCcAlRdz1VMT-8N-7zT4ew/viewform
[2023/3/2]
2023年2月26日(日)に「『ちがさきこども選挙』の展開-市民の取り組みの共有と活用の検討ー」と題し、J-CEFスタディ・スタヂオonline vol.21を開催いたしました。今回の活動報告書(PDF)を作成いたしましたので、ご関心のある方はぜひご一読ください。
[2023/2/24]
第10回シティズンシップ教育ミーティングの開催が近づいて参りました。イベント2日目の3月5日(日)の13時30分~15時にセッション4「若者の視点からの社会デザインに学ぶ」として、若者の対話を中心として参加者全員で「社会のもやもや」について対話する会を行います。このセッションに参加する若者(中学生・高校生・大学生・大学院生)の参加をお待ちしております。
セッション中は各グループにファシリテーターを配置し、知らない人と話すことが不安な方でも参加しやすい場といたしますので、少し気になるなという方でもぜひエントリーいただければ、幸いです。
詳細は以下の通りです(チラシはこちら)。
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第10回シティズンシップ教育ミーティング
セッション4
「若者の視点からの社会デザインに学ぶ~大人・学校・日本社会・国際社会にもやもやすること、教えて!~」
■趣旨
なんで大人は偉そうなのかな? なんで学校には校則があるんだろう?どうしたら日本で同性婚が認められるの?世界から戦争がなくなるために、私にできることってあるの?
こんな風に、大人・学校・日本社会・国際社会に「もやもや」した感情を抱くことはありませんか?自分の「もやもや」した感情を、言葉にして、誰かに伝えてみませんか?
違う学校・違う年齢の人たちと、「もやもや」について語り合う会への参加者を大募集しています!
「もやもや」を言葉にしあうことで、私たちが生きたい社会について、みんなで考えましょう!
■日時:3月5日(日)13時30分~15時
■場所:龍谷大学 深草学舎 和顔館 B101教室
■プログラム
(1) 参加者自己紹介
(2)「もやもや」の共有
(3) どんな社会を目指したい?各グループの議論を共有
■参加費
一般:3000円
大学生・院生:1000円
高校生以下:無料
■申し込み
https://jcefcemt10.peatix.com/
■主催:日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)
[2023/2/15]
2023年2月11日(土・祝)に「子ども・教師のジェンダーと社会科はどのように関係している?―中学生調査の結果・参加者の体験をもとに考えよう」と題し、J-CEFスタディ・スタヂオonline vol. 20を開催いたしました。今回の活動報告書(PDF)を作成いたしましたので、ご関心のある方はご一読いただければ幸いです。
[2023/2/15]
2023年1月28日(土)に「災害復興支援の現場から「市民」を問い直す:NGOでの市民ソーシャルワーカー育成の取組みに焦点を当てて」と題し、J-CEFスタディ・スタヂオonline vol. 19を開催いたしました。今回の活動報告書(PDF)を作成いたしましたので、ご関心のある方はご一読いただければ幸いです。
[2023/2/2]
【テーマ】
「ちがさきこども選挙」の展開-市民の取組の実績の共有と活用の検討-
【趣旨説明】
2022(令和4)年10月30日に神奈川県の茅ケ崎市で市長選挙が行われましたが、これに合わせて、小学校1年生から17歳までを対象とした模擬選挙が、市内11ヶ所の投票所とネットにおいて実施され、566人のこどもたちが、実際の市長選挙の候補者の中から1人を選んで名前を書く投票を行いました。
私設図書館とコワーキングスペースを兼ねる「Cの辺り」に集う仲間が、こどもたちによる市長選挙の投票をやってみようということで、10人の大人で実施母体を構築。こどもの意見の表明の機会の確保等を基本理念に掲げる「こども基本法」の成立もこの動きを後押ししました。地元タウン誌に取り上げられたことを推進力に、
こどもせんきょ実行委員15名を募り、集まった小学生とワークショップを実施し、こどもたちで実際の候補者への質問を決めて質問動画を作り、それに全候補者から動画で回答を得、その回答を見て投票先を決め、模擬投票を行いました。大人のボランティアも手助けをしましたが、投票所の事務、開票業務もこどもたちが担いました。投票に合わせて、候補者へのメッセージも集め、選挙後に届けることもしました。
様々な問題を一つ一つ解決し、当初企画したことをほぼ実現できた背景には、J-CEFの今までの活動で多くの人々によって示されて来た知見を最大限活用できたことがあります。今回は、この「ちがさきこども選挙」の取組の実績を、J-CEFの場で共有し、今後の展開の可能性を検討する等の意見交換も行いたいと考えます。
こうした「こども選挙」が、やる気になれば全国どこでも実施できるようになることを期待します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
ちがさきこども選挙HP https://kodomo-senkyo.com/
NHK政治マガジンHP https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/91995.html
【登壇者紹介】
宮﨑 一徳 博士(公共政策学)/日本シティズンシップ教育フォーラム会員(司会役も担う。)
池田 一彦 Cの辺り/株式会社be代表
池田美砂子 Cの辺り/株式会社be
【タイムテーブル】
9:55 接続確認等
10:00 趣旨説明(宮﨑)
10:05 参加者自己紹介(参加の背景の共有)
10:15 話題提供1(宮﨑)
「Cの辺り」と「こども選挙」の繋がりの説明。「こども選挙」の位置づけ。課題。
10:25 話題提供2(池田一彦・池田美砂子)
「こども選挙」の実施内容と考え、実施後の所見等。
11:00 話題提供3(宮﨑)
「こども選挙」の展開について。
11:05 質疑応答・意見交換
11:35 まとめ・クロージング
【日時】
2023年2月26日(日)10:00~11:40
(接続確認のため9時55分までに接続ください)
【開催形態】
オンライン・ミーティング・アプリZoom
(参加申込された方には後日,接続URLなどの情報をメールでご連絡いたします)
【参加費】無料
【申込フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdHuEQWtA2BAsfoESNyq1fYba40-_6Xy1-5Dbb43w0miiwBfg/viewform?fbclid=IwAR1w8QO1DcQzBRyCIQizK6-RQETqfV8bT50fYuRjgdU3sC8716qHKCufRTM
【申し込み期限】2月25日(土) 18:00まで
【主催】日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)
[2023/1/23]
[2023/1/14]
2022 年 12 月 04 日(日)に「シティズンシップにつながる遊びの場 ―プレーパークの実践をもとに― 」と題し、J-CEFスタディ・スタヂオonline vol.18を開催いたしました。今回の活動報告書(PDF)を作成いたしましたので、ご関心のある方はご一読いただければ幸いです。