【参加者募集】J-CEFスタディ・スタヂオonline vol.26
■テーマ
「主権者教育における持続可能なカリキュラム・マネジメントをいかに行っていくべきか―広島県立賀茂高等学校の取り組みを手がかりに―」
■要旨
J-CEFでは,これまで,社会に参画する市民を育てるため,学校内外で展開されるシティズンシップ教育実践について,多様な提案がなされてきました。しかし,学校教育とこうした学校外の多様な実践をどのようにつなげていくか,といったことについてはあまり検討されてきませんでした。令和3年3月31日に文部科学省における主権者教育推進会議がまとめた「今後の主権者教育の推進に向けて(最終報告)」に目を転じても,効果的な主権者教育の実施のための教科・教科外横断的なカリキュラム・マネジメントの重要性が示唆されています。
しかし,学校外の社会とつながり,主体的に社会に参画することを生徒に促すためのカリキュラムを教科内容や教科外活動の目的と結びつけることはなかなか難しいのが現状です。例えば,模擬投票を学校で行う場合,「公共」などで展開される選挙や政治参加の授業内容との連携をどのように行うかという問題です。この問題に対処できなければ,どうしても一過性のイベントとして消費されてしまい,一貫した主権者教育として機能しにくくなります。これは,日々子どもを前にして授業を行う教員ひとりひとりの意識変革で済む話ではなく,管理職がどのようにカリキュラムを組織しようと考えるか,その苦悩も伴う話であると考えられます。
管理職・教師がいかに考え,思い悩み,行動することで,主権者教育の実践をカリキュラムに組み入れようとするのか。本セッションでは,実際に広島県東広島市の若手市議会議員との対話を行う実践を「政治的教養の教育」のカリキュラムとして取り入れることを実現した,広島県立賀茂高等学校の冨永六郎校長・山科敦志教諭にその経緯や実現にあたっての難しさをインタビューした成果を報告します。報告で収まらない経験談についてもお二人にお話しいただきます。今回の議論を踏まえて,主権者教育における持続可能なカリキュラム・マネジメントの在り方とは何かについて,考えを深めていければと思っています。
■日時
2024年2月17日(土)14:00~15:30(開場:13:45)
■形式
Web会議システムZoomで開催します。以下フォームで参加申し込みされた方に,後日リンクをお送りします。
■当日の内容
1.オープニング
2.話題提供(報告タイトルは仮題)
(1) 小野創太さん(広島大学・教育研究推進員)
「実践の当事者である校長・教諭へのインタビューから主権者教育における持続可能なカリキュラム・マネジメントについて考える」
(2) 冨永六郎さん(広島県立賀茂高等学校・校長),山科敦志さん(広島県立賀茂高等学校・教諭)
「『政治的教養の教育』カリキュラムと若手市議と生徒が対話する実践の実施にあたっての経験談」
(3)全体ディスカッション
3.クロージング
■定員
40名程度
■参加費
一律無料
■申込フォーム
以下のGoogleフォームよりお申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/15YilIuodCotvUGwoAexMzf-kwbkFQ2jAWif3n5IzAnY/edit
■主催
日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)