【参加者募集】2023年3月4日開催 第10回シティズンシップ教育ミーティング
2013年3月に日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)は設立されました。2023年には設立10周年を迎えます。シティズンシップ教育とその関連する領域で大きな変化が続いた10年間でした。
18歳選挙権が実現し,それに伴って「主権者教育」は急速な広がりを見せました。加えて,従来とは異なる方向性の新たな学習指導要領も始まりました。この流れの中で社会問題の解決/探究を掲げた学びが充実したり,学校地域協働でも進展が見られたりしています。コロナ禍を契機にICT活用も一気に進み,デジタル・シティズンシップ教育についてもその必要性が各方面から指摘されるようになりました。2023年4月にこども家庭庁の発足が控えていますが,様々な文脈から子どもの権利やユースワークに対する理解にも深まりを見せ,子ども・若者の意見表明の場を設けていく動きが全国各地で起こっています。
また,ブレクジットやトランピズムなどの動きに見られるポピュリズムや社会的分極化の進展で民主主義の「危機」が指摘されつつも,ミニパブリックスなどの取組で民主主義の「再生」に向けた様々な実践が模索され続けています。オンラインを活用した政治参加/社会参加の回路の多様化も進み,市民運動/市民活動の形態にも影響を及ぼしてきています。SDGsやパリ協定のスタートに伴って,市場セクターの社会問題解決への関与も拡充し,多セクターでの連携/協働による実践が深化していっています。
これらはあくまで変化のごく一部に過ぎません。また,いずれも「いいこと尽くし」ではなく,問題や課題も孕みながら,その動きが進んでいることも忘れてはいけないことでしょう。こうした状況下だからこそ,様々な視点の人々との対話を通じ,この10年間の到達点と課題点についての「見晴らし」をよくした上で,シティズンシップ教育の新章について考えていきたいものです。
そこで,今回のシティズンシップ教育ミーティングは新しい参画実践を切り拓いておられる方々をゲストにお招きした上で,そうした動きに触発を受けた参加者同士で対話を進めていく2日間といたします。この場が異なる観点や力点で動いている関係者が垣根を越えて集い,境界を越えたネットワーキングの場となり,日本のシティズンシップ教育に活力をもたらす一助となればと願っています。
コロナ禍を受けてシティズンシップ教育ミーティングもオンライン化してきましたが,多様な声が交響する場としての機能を回復していくため,今回から対面実施に戻していくこととします。春の兆しも感じ始める京都でみなさまのご参加をお待ちしております。
●日時
2023年3月4日(土)13時~3月5日(日)15時30分
(受付開始・開場:3月4日(土)12時30分)
●場所
龍谷大学 深草学舎 和顔館(わげんかん)
(全体会会場)B101教室
アクセス:https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_fukakusa.html
キャンパスマップ:https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/fukakusa.html●テーマ
シティズンシップ教育の新章を拓く
●プログラム
<1日目/3月4日>
12:30 受付開始・開場
13:00 オープニング
●設立10周年記念メッセージ
小玉重夫さん(東京大学)
川口広美さん(広島大学)
古田雄一さん(筑波大学)13:20 セッション1「私にとってシティズンシップ教育とは?」
参加者の実践や研究の「根っこ」や「幹」になっていること,
そして,その「根と幹」を形成した流れや,
その「根と幹」から今どのような広がりを見せているかを
参加者同士で聴き合う時間といたします。
●ファシリテーター:
土肥潤也さん(NPO法人わかもののまち)
岡本愛香さん(北海道大学大学院)
15:00 休憩15:10 セッション2「新時代の私らしい参画をつくりだす」
市民の政治参加や地域参加,子どもの権利擁護,主権者教育などで
新しい展開を創り出している実践者からの話題提供を受けて,
シティズンシップ教育の新しい展開方向を考えていきます。
●ゲスト:
伊藤和真さん(PoliPoli)
奥村仁美さん(子どもアドボカシーセンターOSAKA)
黒崎洋介さん(神奈川県立瀬谷西高等学校)
若狭健作さん(地域環境計画研究所)
16:10 休憩16:20 セッション2の続き
参加者からの質問や意見などを踏まえながら,
ゲスト間のトークセッションを進めます。
●コーディネーター:
別木萌果さん(都立小川高等学校)
古野香織さん(認定NPO法人カタリバ)
●コメンテーター:
市川享子さん(東海大学)(予定)
17:40 ふりかえり
18:00 1日目終了<2日目/3月5日>
09:00 開場
09:30 チェックイン
09:45 セッション3「これからのシティズンシップ教育のチャレンジは?」
セッション1・2を踏まえて参加者が「問い」を立て,
その「問い」をもとにした問題関心別グループを
その場でつくって対話を進めていきます。
●ファシリテーター:
土肥潤也さん(NPO法人わかもののまち)
岡本愛香さん(北海道大学大学院)
●コメンテーター:
斉藤仁一朗さん(東海大学)
12:00 昼食休憩13:30 セッション4「若者の視点からの社会デザインに学ぶ」
社会創造の目標や手法等にかかわるオルタナティブについて,
高校生世代を中心とする若者で対話を進めます。
若者の意見を基軸に据えながら,他の参加者との意見交換も混ぜ込み,
全体で探究を進める場といたします。
●企画提供:
高校生ソーシャルデザインスクール & サポーターズ15:00 ふりかえり
15:20 クロージング・メッセージ
●メッセンジャー:
水山光春さん(京都橘大学)
北山夕華さん(大阪大学)
15:30 終了
16:15 閉場●対象
シティズンシップ教育や本企画に関心のある方であれば,どなたでも参加を歓迎いたします。
●定員
120名(先着順)
●参加費
・一般:3,000円
・大学生・院生:1,000円
・高校生以下:無料●参加申込
2023年2月24日(金)までに、
以下参加申込みページからオンラインでお申し込みください。
https://jcefcemt10.peatix.com/●主催
日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)(担当:川中)
(問合せ先)E-mail:info■jcef.jp(■を@に変換してください)
<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本セミナーの実施および今後の催事実施において、日本シティズンシップ教育フォーラムが利用します。個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません