参加者募集

「シティズンシップ教育研究大会2023」発表者・参加者募集

2023.08.03

◎参加申込みはこちら

 日本シティズンシップ教育フォーラムでは「研究」に力点を置いた交流と研究発展に向けた場として、「シティズンシップ教育研究大会2023」を10月1日(日)に開催いたします。「シティズンシップ教育研究大会」は、「シティズンシップ教育」をキーワードに、多様なディシプリンの垣根を越えた知見交流を通じて、これまでの自らの研究のあり方を振り返り、今後のシティズンシップ教育研究のありようを共に考えるプラットフォームとして、2019年度から開催してまいりました。これまでの研究大会では、政治学・社会学・教育学・心理学・哲学など多様なバックグランドの研究者はもちろんのこと、実践者、大学院生、学部生などの参加もありました。

 今年度も、多様な研究者、学生のみなさんを繋ぐ場となればと考えています。また、今年度も昨年度に引き続き、オンライン開催となっています。昨年同様にオンラインであることのメリットを生かし、地理的に離れた場所にある方々を繋ぐ契機になればと考えています。自由研究発表の発表者の皆さまには、発表申し込みの際に、自分の研究が該当する「アプローチ」と「キーワード」を選択して頂きます。大会実行委員会としては、これらのアプローチ・キーワードの情報をもとに、発表者同士が研究の多様性を感じながら、同時に共通する問題意識の接点を生み出せるように、分科会を編成していく予定です。

 また、今回のシンポジウムのテーマは、『葛藤』を浮かび上がらせるシティズンシップ教育としました。シティズンシップ教育の実態はその軸足をどこにおくかによって多様であり、時に葛藤を含みうるものです。一方で、葛藤自体が顕在化しない状況もありえます。今回は「葛藤」をキーワードに、シティズンシップ教育が抱えうる課題について皆さんと改めて考えたいと思っています。

 この分野の研究に長く取り組まれてきた方々のみならず、大学院生や学部生の方を含む若手の方や、新たに関心を持たれた方、さらに他分野へのつながりをつくりだしたい方にもぜひ積極的にお越しいただき、今年度もシティズンシップ教育研究をともに切り拓いていくプラットフォームとなれば幸いです。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

1.概要
 ■日時:2023年10月1日(日)10時〜17時30分(任意参加のアフタートークは18時30分まで)
 ■会場:オンライン開催(参加者の方々にzoomミーティングルームのURLを共有します)
 ■対象:シティズンシップ教育研究に関心をもつ方々なら,誰も参加できます。
     若手研究者・院生・学部生の参加を歓迎いたします。
 ■主催:日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)

2.全体スケジュール
 10:00~12:00 シンポジウム「『葛藤』を浮かび上がらせるシティズンシップ教育」
 13:15~15:00 自由研究発表セッション(1)(分科会ごとでの実施)
 15:30~17:15 自由研究発表セッション(2)(分科会ごとでの実施)
 17:30〜18:30 アフタートーク(任意参加)

3.参加費
 ・高校生:無料
  ・学生・院生:500円(発表者:無料)
  ・一般:1,000円 

4.大会企画
 今回の研究大会では、二種類のセッションで企画を構成します。
 (1)シンポジウム
  参加者が一同に会し、共にシティズンシップ教育研究について考えます。
 (2)自由研究発表セッション
  発表者の研究成果について口頭で発表し、参加者と質疑応答やディスカッションを行います。
 *自由研究発表セッションの発表者を募集いたします。

(1)シンポジウム
 ■テーマ:「葛藤」を浮かび上がらせるシティズンシップ教育
 ■趣旨:
 今回のシンポジウムのテーマは、「『葛藤』を浮かび上がらせるシティズンシップ教育」です。あらゆる人々の参加を可能とする民主的なしくみやその営みは、シティズンシップ教育の土台となるものです。しかし、個人の自由や権利と、共同体への責任や貢献のどちらを優先するのか。人々の多様性の尊重と、国家の統合に向けた価値のどちらをより重視するのかなど、シティズンシップ教育の実態はその軸足をどこにおくかによって多様であり、葛藤が生じます。もし、葛藤を避けようとするのならば、それは同じ生き方や価値観を共有した同質的な集団を育てようとする同化的なシティズンシップ教育となることでしょう。実際には私たちは、様々な生き方をし、多様な価値観を持つにもかかわらず。葛藤のなかでこそ、シティズンシップ教育の多様性は保障されるのではないでしょうか。
 一方で、葛藤自体が顕在化しない状況もありえます。たとえば、外国にルーツを持つ子どもや、不就学や不登校の子どもなど、その声が必ずしも聞き届けられていない、また理性的な語りの形式では汲み取れない思いを抱える子どもや若者の存在に私たちはどれだけ意識を注いでいるでしょうか。特権的な立場にいるマジョリティがそのことに気づいていない時、または人々の声や実践が制度化、施策化される過程で抜け落ちる時、葛藤は見えなくなってしまうでしょう。
 本シンポジウムではこうした「葛藤」をキーワードに、みなさんと一緒にシティズンシップ教育について考えたいと思います。
 
 ■話題提供者(50音順)
  菊地かおりさん(筑波大学)
  「シティズンシップ」をめぐる葛藤:イングランドの政策論議にみる論点
  渋谷 恵さん(明治学院大学)
  「特権」概念から考えるシティズンシップ:大学授業での気づきを中心に
  森田次朗さん(中京大学)
  「市民になる」とはいかなることか:フリースクールの活動からみたシティズンシップ教育をめぐる包摂と排除の葛藤

(2)自由研究発表セッション
 自由研究発表は分科会(1発表につき持ち時間35分(発表時間15分~20分、質疑応答15分~20分)の開催を予定しています。

(3)アフタートークについて
 17時30分~18時30分には任意参加のアフタートークを実施します。アフタートークでは、テーマ別に話題共有できる複数の部屋を用意します。設定する部屋の内容に関しては、後日参加申込者のみなさまからアイデアを募集いたします(任意回答)。その記入状況を考慮に入れて、実行委員が最終決定する予定です。

5.今後の日程
 ・自由研究発表 申込・要旨提出締切  2023年8月31日(木)
 ・第2次案内(プログラム)公開    2023年9月中旬頃
 ・参加申込締切 2023年9月27日(水)

6.参加・発表申込
<参加申込>
 2023年9月27日(水)までに、以下参加申込みページからオンラインでお申し込みください。
<発表申込>
 自由発表セッションでの発表を希望される方は、8月31日(木)までこちらからオンラインでお申し込みください。発表申込者は参加申込みに加えて,発表タイトル(仮のもので構いません)を別途ご報告いただく必要がございます。ご注意ください。
 *申込期間終了後の参加申込みにつきましては,事務局までお問合せください。

 研究大会としての性質に鑑みて、次のような発表を想定しています。
 (1) 研究成果を発表し、フィードバックを得る(通常の学会発表と同様)
 (2) 構想段階や計画段階にある研究に関して発表を行ってブラッシュアップする
 (3) 他の学会等で既に発表したものを再び発表し、異なる観点からのフィードバックを得る
  (卒論のプレ発表/修論のプレ発表、および学会発表未経験者の発表でもよい)

【キーワード:最大3点まで選択可(選択必須)】

1.アート/文化
2.SDGs/ESD
3.エンパワメント
4.教育の効果・評価
5.グローバル・シティズンシップ
6.ことばの教育
7.子ども・若者の参加
8.子ども・若者の実態
9.ジェンダー
10.社会運動
11.社会正義
12.人権
13.人種/民族
14.青少年教育・ユースワーク
15.多様性
16.デジタルシティズンシップ
17.排除と包摂
18.ボランティア/サービスラーニング
19.地域連携/外部連携/NPO
20.思想・哲学
21.教育史(歴史)
22.教育政策
23.教育方法/カリキュラム(教育課程)
24.教科教育
25.特別活動・課外活動
26.教師教育
27.高等教育
28.社会教育・生涯学習
29.政治教育/主権者教育
30.道徳教育
31.福祉教育
32.法教育
33.消費者教育
34.平和教育・紛争問題解決
35.比較教育・国際教育
36.歴史教育
37.その他:

【参考情報:初めて研究発表される方に向けて】
 初めて研究発表される方は、以下の(1)~(4)の視点を踏まえて書くと、発表資料が作成しやすいと思います。必要に応じて、参考にしてください。
(1) あなたが、明らかにしたいことは何ですか?(目的)
(2) なぜ(1)を明らかにしたいと考えるようになったのですか?(背景)
(3) (1)を明らかにするためにはどのような方法(手順)が必要ですか?(方法)
(4)あなたの研究は、先行研究を踏まえると、どのように位置づけることができますか?(研究の意義・位置づけ)

7.自由研究発表セッション要旨提出
 本大会では、各発表の要旨をJ-CEFウェブサイトに事前に公開予定です(紙媒体での配布は予定しておりません。ご了承ください)。つきましては、自由研究発表セッションで発表される方は、以下の要領で要旨の作成および提出をお願いいたします。

 (1)要旨の作成
  ・Wordファイルでの作成をお願いします。
  ・分量は、A4用紙1枚程度とします(最大2枚)。
  ・余白は上下左右25mm、文字数40、行数40でページ設定をお願いします。
  ・タイトル・サブタイトルおよび氏名・所属を冒頭5行に書いていただき、本文は6行目から始めてください。
  ・フォントサイズ等は、以下の通りお願いします。
    1)発表題目(主題・副題ともに) 中央揃え MSゴシック、太字 12pt
    2)発表者名(所属) 右揃え MS明朝 12pt
    3)本文・見出し MS明朝体 12pt
   ※昨年度発表要旨集録をご参照ください。

 (2)要旨の提出
  2023年8月31日(木)までに、info@jcef.jp(担当:川中・川口・古田)までお送りください。

8.「シティズンシップ教育研究大会2023」実行委員(五十音順)
 井上昌善(愛媛大学教育学部准教授)<大会実行委員長>
 川口広美(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
 川中大輔(龍谷大学社会学部准教授)
 北山夕華(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)
 斉藤仁一朗(東海大学ティーチングクオリフィケーションセンター講師)
 陳 思聡(九州大学人間環境研究院准教授)
 橋崎頼子(奈良教育大学教育学部教授)
 古田雄一(筑波大学人間系助教)
 両角達平(日本福祉大学社会福祉学部専任講師)
 若槻健(関西大学文学部教授)

9.「シティズンシップ教育研究大会2023」シンポジウム実行委員(五十音順)
 北山夕華(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)<シンポジウム実行委員長>
 橋崎頼子(奈良教育大学教育学部教授)
 陳 思聡(九州大学人間環境研究院准教授)
 若槻 健(関西大学文学部教授)

11.お問合せ先
 日本シティズンシップ教育フォーラム事務局
 E-mail:info■jcef.jp(担当:川中)(■を@に置き換えてください)

<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本セミナーの実施および今後の催事実施において、日本シティズンシップ教育フォーラムが利用します。個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません

参加者募集記事一覧に戻る